にっこりブログ

30代会社員♀の好きなものや思ったこと

遊☆戯☆王アニメシリーズの感想

去年の6月から半年かけて遊戯王アニメシリーズを鑑賞した。
私は30代の女性で、子供の頃に遊戯王のカードゲームには触れたことがない(デュエルモンスターズくらいは少し観ていたかも)。
「超大型コンテンツの内容を知りたい」というモチベーションで鑑賞した。

遊戯王には現在以下のシリーズがある。(放映順)
1.遊戯王(東映版)
2.遊戯王デュエルモンスターズ
3.遊戯王デュエルモンスターズGX
4.遊戯王5D's
5.遊戯王ZEXAL/ZEXAL II
6.遊戯王ARC-V
7.遊戯王VRAINS
8.遊戯王SEVENS
9.遊戯王ゴーラッシュ!!(2022年4月から放映)
1の遊戯王(東映版)はU-NEXTになかったので観ていない。
また、8の遊戯王SEVENS以降はより一層低年齢層向けになるかつ、ラッシュデュエルという新しい形態らしいので7の遊戯王VRAINSで観るのをやめた。
毎シリーズめちゃくちゃ長く、1シリーズ100話以上あった。VRAINSを見終わった時はかなり感慨深かった。感想もちゃんと記しておきたい。

遊戯王デュエルモンスターズ
知っている人もかなり多いと思う。城之内死す!が有名なアレだ。
もう、異常に長くて224話。すごい。よくこれだけ話が続くな。
武藤遊戯という少年が千年パズルを完成させたことによってもう一人の人格(?)が生まれる。この「もう一人のボク」とデュエル(カードゲームだよ)を繰り広げていくストーリー。

人を殴らないバトル漫画ではあるが、よく魂やら命やら脚やらを賭けている。というか「もう一人のボク」が勝手に遊戯の命を賭けてデュエルする。ええんか?

「もう一人のボク」は自信に溢れていてかなり頼れるキャラなのだが、一度メンタルブレイクしたことがあり、それがよかった。強いやつが弱さを見せるところに惹かれてしまうのか。「羽蛾のライフはゼロよ!」が出てきたのもここらへん。

遊戯王デュエルモンスターズGX
遊戯王デュエルモンスターズの何年後かという設定で、主人公や登場人物は全然違う。デュエルアカデミアといってデュエルを学ぶ学校(!!)で繰り広げられるストーリー。
これが一番好きなシリーズかもしれない。

まず登場人物が魅力的である。万丈目準というキャラは、万丈目グループの御曹司でありながらハングリー精神が強い。実家の力を借りないという気概があってどんなに苦境に立たされても自身の力で這い上がってくる。カリスマ性もあるが何故かネタキャラというすごい人物である。

ヘルカイザー亮も好きだ。デュエルアカデミアではカイザーと呼ばれ、学園一の実力を持つ男であったが、プロデュエリストになると戦績が振るわず挫折を覚える。ヘルカイザー亮として地下デュエル場に堕ちた後、トッププロに成り上がるのだ。
地下デュエル場では実際にダメージを与えるためにデュエリストに電極をつけてデュエルさせるのだが、ヘルカイザー亮はそれがクセになったのか、地下デュエル以外でも自前の電極を持ってくるようになっていて笑った。

ストーリーも、異世界に飛んだり、カードの精霊(カードの精霊とは?)が歪んだ愛をぶつけてきたり、ぶっ飛んでいて楽しい。
デュエルモンスターの登場人物もたまに出てくるのが嬉しい。あのペガサスもめちゃくちゃいい奴として出てくる。

遊戯王5D's
こちらもデュエルモンスターズ、GXの延長線上にあるストーリー。年数はだいぶ経っているようで、ネオ童実野シティという未来都市を舞台に繰り広げられるストーリー。

このシリーズでは、ライディングデュエルという新しい概念が生まれている。D・ホイールというバイクに乗ってデュエルをするのだ。危なくね?と思うが、これがむちゃくちゃかっこいい。むしろ何で今までライディングデュエルがなかったのか?とさえ思う。
ちなみに、運転は基本的にオートパイロットなので危なくないというふれこみだが、よくクラッシュして大事故を起こしている。危ない。

このシリーズのジャック・アトラスというキャラが大好き。主人公の不動遊星を裏切ってカードを奪い、デュエルキングになったというクズなエピソードもあるが(後に和解)、それを上回るほどカッコかわいいのである。アホな発言も多いが、キングとしての(元キングとしての)風格もあり、不思議な気持ちになる。

格差問題など社会性のあるテーマも取り扱っていて中々渋く、大人も十分楽しめる話だと思う。

遊戯王ZEXAL/ZEXAL II
ここからは特に前作から続いてはいないようで、違う世界なのかもしれない。 絵柄が少し低年齢層向けなことに加えて主人公の年齢も下がるので、最後までちゃんと鑑賞できるかなと思っていたが、中々楽しく鑑賞できた。

アストラル界からきたアストラルと協力してナンバーズと呼ばれる特殊なカードを集めるというストーリー。
作画が綺麗で、モンスターの登場シーンがカッコいい。

主人公の九十九遊馬は「かっとビング」が口癖である。「かっとビング」とはチャレンジし続ける精神のことらしいのだが、最初は「は?なんやそれ?」と思っていた。
しかし作品が進むにつれて「かっとビング」がすごくカッコいいもののように思えてきた。それくらい、遊馬は諦めずチャレンジし続ける強メンタルの持ち主だったのだ。見習うべき点がたくさんある。

遊戯王ARC-V
このシリーズは世界観が特殊で、うまく説明できない。
多次元世界の話で、スタンダード次元、融合次元、エクシーズ次元、シンクロ次元という今までに出てきた召喚方法を冠した次元が存在しており、次元間戦争を阻止するために奮闘する、みたいな。

主人公の榊遊矢は、このシリーズの主人公にしては珍しく気弱ですぐメンタルブレイクしていたので前半はイライラしてしまったが、後半はかなり頼れるやつになっていた。

この話ではスターシステムを採用していて、過去作の登場人物がパラレル世界の人物として登場する。ジャックアトラスも出る。5D'sのジャックよりこっちのジャックの方がかっこいいので是非観てほしい。

遊戯王VRAINS
VRとAIがテーマのシリーズ。
LINK VRAINSというバーチャル世界を舞台に、人間とAIのストーリーが繰り広げられる。話はこのシリーズが一番面白かった。
主人公もこのシリーズが一番カッコいいし好きだな。クールかつ思いやりがあって。不動遊星(5D's)と少し被っているが、遊星よりスマートで隙がない。
AIとの友情やAIとの闘いが中々心にくるし少し泣く。

全て見終わって
同時期にデュエルリンクス(遊戯王のカードゲームができるスマホアプリ)も始めたので、相乗効果もあったのかすごく楽しめた。

展開がめちゃくちゃなのでそれがクセになる。ツッコむのがクセになるというか。感想を共有できる人がいるとなお良いと思う。
吉本新喜劇みたいなお決まりパターンがあってそれも良い。最後らへんになると、攻撃が通っているのか通っていないのかわかるようになってきた。

やっぱり長く続いているものには理由があるんだなと感じさせた作品であった。